【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第9回:業界人にとっての合成ダイヤ 後編
宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」
【 第9回 】
業界人にとっての合成ダイヤ 後編
皆さまこんにちは。
福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長
浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。
私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、
幼いころから美しいものや美術品、
そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。
宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで
これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、
ものの価値や見る目を養って参りました。
今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、
大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、
正しい知識と情報を発信することが、
皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や
選び方につながると考えるからです。
まだまだ予測のつかない「合成ダイヤ」
今回は前回の続きで、我々宝飾業界人が
合成ダイヤをどのように捉えているかの
後編です。
業界人80%の本音は一般消費者の
消費動向をじっくり見守っているというのが
本音と思われます。
はたして合成ダイヤは受け入れられるのか否か、
はたまた条件付きでなら
受け入れられるのか、
もしくは諸手を挙げて歓迎されるのか、
今のところ予測がつかないのです。
天然ダイヤ固執派の業界人も
消費者が合成ダイヤを受け入れ、
市場で売れ始めると、
販売しないわけにはいきません。
すべてマーケット次第ということになります。
一般消費者が認識していない合成ダイヤの資産性
ただ、ここからが重要ですが、
合成ダイヤは技術の向上によって
際限なく生産され続けるであろう品であり、
自然界からのストーリー性はなく、
資産性(換金性)はまったくゼロだということ。
そして販売価格差は合成は天然ダイヤの
約40%の安さであること。
これらの情報は、まだ一般消費者の方々には
はっきり認識されていないように感じますので、
ここで開示しなければならないと思っております。
私がこのコラムを書き始めた動機も、
業界人しか知らない情報を
「良きも悪しきも」消費者の皆さまに開示し、
ダイヤモンド購入の判断基準の
一助にしていただきたいと思ったからです。
私の見解はもう少し先にさせていただき、
次回は価格差や換金性の話に
踏み込んでいきたいと思います。
株式会社ハマダ宝石時計店
ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)
代表取締役社長 浜田 佳久
1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業72周年を迎える宝石専門店の代表。
約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き
をしてきた経験と審美眼を持つ。
【 メディア情報 】
◆ 今回のコラムは、2019年10月1日に発行された
広島圏の情報誌
「 経済リポート・1676号 」に掲載されました。
◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、
ヴァニラが出演・紹介されました♪
■ Christie’s(クリスティーズ)取引登録店
■ Sotheby’s(サザビーズ)取引登録店
■ 相続診断士提携店
■ ヴァニラ福山本店
〒 721 – 0973
広島県福山市南蔵王町 2 丁目 10 – 17
営業時間 . 11:00 〜 19:30
定休日 . 火曜日
■ ヴァニラ広島店
〒 730 – 0036
広島県広島市中区袋町 8 – 10
営業時間 . 11:00 〜 19:30
定休日 . 火曜日