【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第34回:サザビーズの88ct ダイヤモンド
宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」
【 第34回 】
サザビーズの88ct ダイヤモンド
皆さまこんにちは。
福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長
浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。
私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、
幼いころから美しいものや美術品、
そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。
宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで
これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、
ものの価値や見る目を養って参りました。
今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、
大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、
正しい知識と情報を発信することが、
皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や
選び方につながると考えるからです。
蛍光性がもたらす
ダイヤの価格への評価について
5回にわたりお伝えしてきました。
今回はクリスティーズやサザビーズ
といった世界のオークション市場で、
蛍光性がどのように評価されているのかを、
両社の取引登録店である
私どもヴァニラの見解を
お伝えしたいと思います。
2019年3月19日に東京で行われた
サザビーズのプレビューに私たちが
見学に訪れた際のメイン商品は、
88カラットのオーバルダイヤモンドでした。
グレードはDカラー・フローレス・タイプIIa、
そして蛍光性はほぼなしを意味する
「None」という、最上位品のダイヤです。
世界のオークション市場では
このようなすべてのスペックが完璧な品も、
年に何度かは取引されているのです。
このダイヤは翌月の4月はじめに
香港のサザビーズオークションにて、
日本人が約15億円で落札し、
自身の娘の名前をこのダイヤに
命名したことでメディアなどでも
大きく報じられました。
このダイヤの蛍光性が
1ランクでも低ければ、
15億という価格もつかず
メディア報道もされなかったことでしょう。
それほどこのダイヤのスペックが
最上位であり、類稀なる逸品だということです。
今まであまり重要視されてこなかった
蛍光性ですが、世界のオークション市場では
蛍光性の1ランクが大きく価格を
左右することもあります。
非日常的な例ですが
ダイヤモンドの資産性を考えるときに
重要なポイントになると
私は考えています。
株式会社ハマダ宝石時計店
ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)
代表取締役社長 浜田 佳久
1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業72周年を迎える宝石専門店の代表。
約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き
をしてきた経験と審美眼を持つ。
【 メディア情報 】
◆ 今回のコラムは、2021年11月1日に発行された
広島圏の情報誌
「 経済リポート・1751号 」に掲載されました。
◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、
ヴァニラが出演・紹介されました♪
■ Christie’s(クリスティーズ)取引登録店
■ Sotheby’s(サザビーズ)取引登録店
■ 相続診断士提携店
■ ヴァニラ福山本店
〒 721 – 0973
広島県福山市南蔵王町 2 丁目 10 – 17
営業時間 . 11:00 〜 19:30
定休日 . 火曜日
■ ヴァニラ広島店
〒 730 – 0036
広島県広島市中区袋町 8 – 10
営業時間 . 11:00 〜 19:30
定休日 . 火曜日