VANillA MAGAZINE

【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第43回:藤田嗣治とダイヤモンドー⑧

2023.01.04 #社長のBLOG

広島県広島広島市福山福山市のVANillAヴァニラの宝石のプロが伝える大事な話ダイヤモンドの情報開示

宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」

【 第43回 】

藤田嗣治とダイヤモンドー⑧


皆さまこんにちは。

 

福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長

浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。

 

私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、

幼いころから美しいものや美術品、

そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。

 

宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで

これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、

ものの価値や見る目を養って参りました。

 

今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、

大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、

正しい知識と情報を発信することが、

皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や

選び方につながると考えるからです。


この連載ではロシアのウクライナ侵攻が

始まって以来、避難する人々の

キャリーバックの中には何が入っているのか、

との話をしてまいりました。

 

75年前、藤田画伯が自身の身を守るための

奇策として、ダイヤモンドを携帯した

ということはお伝えしましたが、

 

このダイヤモンドを、

当時の日本でどのように調達し、

またパリに持ち出して以降、

どうやって生活の糧にしたのかについて、

ここでお話ししておきたいと思います。

 

このエピソードの中には、

藤田画伯と戦後の日本を代表する

画伯たちとの交友関係などの

興味深い逸話も登場しますので、

数回にわたってお伝えしていきたいと思います。

 

レオナール藤田は

3度目の日本帰国のあと、

軍部の要請で戦争画を描く中で

日本の敗戦を予期し、将来の

パリでの生活をどのように生き抜くかを、

しっかりと考えていました。

 

その将来の糧となるダイヤモンドを

どのように集めたのでしょうか。

 

すでにこのとき日本でも

人気画家として名を成していた彼は、

東京でも指折りの画材商と

付き合いがありました。

 

その当時は、

一握りの上流階級しか所有していなかった

貴重で高価なダイヤモンドを、

藤田画伯は画材商を通して

買い集めたといいます。

 

画伯の懐中事情についての情報は、

私は残念ながら持っていませんが、

自宅の畳の下に隠していたという逸話が

あるくらいですから、相当な量を

買い集めていたと思われます。

 

敗戦に向かう世情の中では、

いくら貴重なダイヤモンドとはいえ、

欲しがる人種もそうそういなかったことと、

パリでの売買事情を知り抜いていた画伯だからこそ、

安く買い集めることができたと推察されるのです。

 


株式会社ハマダ宝石時計店

ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)

代表取締役社長 浜田 佳久

 

広島県広島広島市福山福山市のVANillAヴァニラの代表取締役社長

 

1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業72周年を迎える宝石専門店の代表。

約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き

をしてきた経験と審美眼を持つ。

 


【 メディア情報 】

 

◆ 今回のコラムは、2022年8月1日に発行された

広島圏の情報誌

 「 経済リポート・1778号 」に掲載されました。

 

◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、

ヴァニラが出演・紹介されました♪

 


■ Christie’s(クリスティーズ)取引登録店

■ Sotheby’s(サザビーズ)取引登録店

■ 相続診断士提携店

 

■ ヴァニラ福山本店

〒 721 – 0973

広島県福山市南蔵王町 2 丁目 10 – 17

営業時間 .   11:00  〜  19:30

定休日 . 火曜日

 

■ ヴァニラ広島店

〒 730 – 0036

広島県広島市中区袋町 8 – 10

営業時間 .   11:00  〜  19:30

定休日 . 火曜日