【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第51回:為替相場とダイヤモンドー④
宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」
【 第51回 】
為替相場とダイヤモンドー④
皆さまこんにちは。
福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長
浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。
私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、
幼いころから美しいものや美術品、
そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。
宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで
これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、
ものの価値や見る目を養って参りました。
今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、
大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、
正しい知識と情報を発信することが、
皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や
選び方につながると考えるからです。
引き続きもう少し日本産
「アコヤ真珠」の異常なる
値上がりの状況を
お伝えしたいと思います。
その一端をお話ししますと、
今年の3月1日〜5日の5日間、
世界最大級の宝飾品の
大展示会が3年ぶりに香港で
行われましたが、
3年ぶりということと、
コロナの規制が中国・香港で
撤廃されたことも重なって、
世界中から宝飾品バイヤーなどが
大挙して香港の会場に来場したといいます。
私は6月にもあるので
今回は見送ったのですが、
その会場でダイヤやルビーなどといった
宝飾品のブースとは違い、
日本産「アコヤ真珠」のブースには
過去に例を見ないほどの
バイヤーが詰めかけて、
言い換えれば詰めかけられすぎて
十分な接客もできない中、
価格交渉の上のディスカウントなど
まったく必要もなく、
とくに中国人バイヤーが
日本の真珠業者の言い値で
買いまくっていたとの情報も
入っております。
あまりにもバイヤーが多すぎて、
逆に商売がしにくかった
とのことでもありました。
この報告からもおわかりのように、
生産量がガタ落ちの現状を認識しつつ、
3年ぶりの展示会とも相まって
驚異的な日本産「アコヤ真珠」
買い付けラッシュが始まっているのです。
ご想像できますように
この現状が日本国内においても
さらなる「売り手」マーケットを招き、
値上がりラッシュを呼んでいる状況です。
正直に言って
今は手のつけようのない
値上がりラッシュと言って
いいのではないかと思います。
これが皆様にお伝えしたい
リアルな「アコヤ真珠」の現実です。
この最中に我々の宝飾業界は
いかに仕入れの厳選を行い、
価格と品位を調整しつつ
消費者の皆さまに
「アコヤ真珠」をお届けすることが
できるかがますますの使命の
ように思えてなりません。
株式会社ハマダ宝石時計店
ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)
代表取締役社長 浜田 佳久
1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業74周年を迎える宝石専門店の代表。
約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き
をしてきた経験と審美眼を持つ。
【 メディア情報 】
◆ 今回のコラムは、2023年4月1日に発行された
広島圏の情報誌
「 経済リポート・1802号 」に掲載されました。
◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、
ヴァニラが出演・紹介されました♪
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■ Sotheby’s(サザビーズ)取引登録店
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〒 721 – 0973
広島県福山市南蔵王町 2 丁目 10 – 17
営業時間 . 11:00 〜 19:30
定休日 . 火曜日
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広島県広島市中区袋町 8 – 10
営業時間 . 11:00 〜 19:30
定休日 . 火曜日