【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第56回:香港国際宝飾展レポート②
宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」
【 第56回 】
香港国際宝飾展レポート②
皆さまこんにちは。
福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長
浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。
私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、
幼いころから美しいものや美術品、
そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。
宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで
これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、
ものの価値や見る目を養って参りました。
今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、
大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、
正しい知識と情報を発信することが、
皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や
選び方につながると考えるからです。
現在の世界での大規模な宝飾フェアは
ラスベガス展と香港展の2箇所での
開催となっています。
ラスベガス展は米国内ということもあり、
ハイジュエリー&大規模のイメージで、
遠いので日本人業者の出店も日本人バイヤーも
まだまだ少ないようですが、
香港展は日本から多くの業者やバイヤーが出店し、
訪れています。
日本業者の出店は
①二次還流品の香港での売却処分
②真珠業者の2つに大別されているように思います。
①は、国内での新聞チラシの中に、
毎週買い取りチラシが何枚も入っていることに
皆様もお気づきと思いますが、
コストのかかるチラシを
毎週入れられるほど
買い取り希望のお客がいるということでもあり、
国内で膨大な量の宝飾品が買い取られ、
その大半が香港において多くの中国人バイヤーに、
処分価格で販売がなされている現状です。
ある意味で日本では
宝飾品のダイヤ・ルビー・サファイアなど
ほとんどの宝石を輸入に頼っている
輸入国といえますが、
近年は、バブル時も含めて
過去に販売された宝飾品の買い取りによって
一大輸出国になっているのです。
この現状を国内マーケットに注力している業界人は
自明のこととして理解しています。
日本国内で買い取られた宝飾品が
香港などの海外で処分されている
ということでもあります。
したがって買い取られる品の価格と種類は
多くの中国人バイヤーの趣向によって
左右されている感があります。
以前にはこのコラムで、
買い取り価格が中国人バイヤーの趣味によって
大きく左右されるとお伝えしましたが、
まさにこういった事情からなのです。
中国人の動向が
宝飾品の価格を決めているといっても
過言ではない状況が
日本国内と香港で起きているのです。
株式会社ハマダ宝石時計店
ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)
代表取締役社長 浜田 佳久
1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業74周年を迎える宝石専門店の代表。
約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き
をしてきた経験と審美眼を持つ。
【 メディア情報 】
◆ 今回のコラムは、2023年9月1日に発行された
広島圏の情報誌
「 経済リポート・1817号 」に掲載されました。
◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、
ヴァニラが出演・紹介されました♪
■ Christie’s(クリスティーズ)取引登録店
■ Sotheby’s(サザビーズ)取引登録店
■ 相続診断士提携店
■ ヴァニラ福山本店
〒 721 – 0973
広島県福山市南蔵王町 2 丁目 10 – 17
営業時間 . 11:00 〜 19:30
定休日 . 火曜日
■ ヴァニラ広島店
〒 730 – 0036
広島県広島市中区袋町 8 – 10
営業時間 . 11:00 〜 19:30
定休日 . 火曜日