【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第62回:過去のCMに学ぶ現代の貨幣価値
宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」
【 第62回 】
2024年の宝飾業界展望は
皆さまこんにちは。
福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長
浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。
私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、
幼いころから美しいものや美術品、
そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。
宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで
これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、
ものの価値や見る目を養って参りました。
今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、
大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、
正しい知識と情報を発信することが、
皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や
選び方につながると考えるからです。
40年ほど前の話ではありますが
「100円で、カルビーポテトチップスは買えますが…」
「カルビーポテトチップスで100円は買えません」
と言ったCMが流れていたのですが、
現在の円安・金高騰の折、
このCMワードを思い出し、
意味を改めて考えてみますと、
実に物事の核心をついていることに
驚かされます。
経済学部卒の私にとりましては
マルクスの経済理論の中にある、
経済分析の始まりとして
想定されている内容を彷彿させ、
深く考えさせられるセリフだと思っています。
単純な理屈としては、
世の中の通常の消費財で
貨幣だけは買えないということに
たどり着きます。
しかしある程度価値の明確な
「A」という品については、
貨幣価値に近い価値があるとみなされ、
貨幣と同等近くの交換価値を
発揮する品物もあることに
気づかされます。
その特定の「A」という品とは
何かといえば、
交換や保管の利便性、
劣化せず分割・合体などが可能な点から
金、つまり「ゴールド」という
答に落ち着きます。
この品なら皆さまも
なるほどと納得することが
できるのではないでしょうか。
皆さまもご存知のように
ニクソン元アメリカ大統領によって
金はドルに対して金本位制をはずされ、
絶対的貨幣価値の根幹をなしていた金が
変動相場制に移行して
絶対的貨幣価値を失ったわけです。
しかし、皆さまも今となっては
気が付かれているように
絶対的価値を失った「金」を
現在各国の中央銀行が買い集めて
いるではありませんか。
そこに何が起こり始めているのでしょうか。
次号に続きます。
株式会社ハマダ宝石時計店
ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)
代表取締役社長 浜田 佳久
1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業75周年を迎える宝石専門店の代表。
約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き
をしてきた経験と審美眼を持つ。
【 メディア情報 】
◆ 今回のコラムは、2024年3月1日に発行された
広島圏の情報誌
「 経済リポート・1835号 」に掲載されました。
◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、
ヴァニラが出演・紹介されました♪
■ Christie’s(クリスティーズ)取引登録店
■ Sotheby’s(サザビーズ)取引登録店
■ 相続診断士提携店
■ ヴァニラ福山本店
〒 721 – 0973
広島県福山市南蔵王町 2 丁目 10 – 17
営業時間 . 11:00 〜 19:30
定休日 . 火曜日
■ ヴァニラ広島店
〒 730 – 0036
広島県広島市中区袋町 8 – 10
営業時間 . 11:00 〜 19:30
定休日 . 火曜日