【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 -』第1回：変わりつつあるダイヤモンド市場の話
宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」
【 第１回 】
変わりつつある、ダイヤモンド市場の話
皆さまはじめまして。
福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長
浜田 佳久（はまだ よしひさ）です。
私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、
幼いころから美しいものや美術品、
そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。
宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで
これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、
ものの価値や見る目を養って参りました。
今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、
大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、
正しい知識と情報を発信することが、
皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や
選び方につながると考えるからです。
ダイヤモンドの資産価値
ダイヤモンドには
世界的に認められた資産としての価値があります。
宝飾品としてだけではなく、
資産保全として活用できるものもあります。
世界的なマーケットがあるダイヤモンドの価格は、
過去三十年間 安定した需要があり、
価格も上がり続けています。
合成ダイヤモンドが、日本に上陸！
先日、ある宝飾店のショーケースの中をのぞいてみると
天然ダイヤモンドと書かれている製品の横に、
合成ダイヤモンド と書かれている
プライスタグの品物がありました。
ダイヤモンドは、イコール「 天然 」と思っている方が
ほとんどかと思いますが、
2018年9月から必ずしもそうではない
現実がスタートしています。
宝石業界に「 合成ダイヤモンド 」と言われる商品が
アメリカから上陸しました。
既に一部の新聞やテレビがこの情報を取り上げていますが、
今後、更に露出が増えることが予想されます。
1950年代に人工ダイヤモンドは
エジソンの作った会社GEで開発されましたが、
商業ベースに乗りませんでした。
しかし、現在はAIの時代です。
AIの進歩により、年間の天然ダイヤの産出量を上回る
合成（人工）ダイヤが生産され、
非常にグレードが高い合成ダイヤが、
日々大量に生産されているのです。
既にアメリカでは
天然ダイヤモンドと合成ダイヤモンドが区別して販売され、
合成ダイヤにも独自のマーケットが確立されつつあります。
昨年から日本でも合成ダイヤの取り扱いが始まっており、
少しずつ広がっていくものと思われます。
情報開示の大切さ
天然ダイヤモンドの価値は素晴らしいものですし、
合成ダイヤモンドにも良さもあります。
しかしながら、
現状では天然ダイヤと合成ダイヤを
一般の方が簡単に見分けることはできません。
だからこそ、
『 天然だと思って購入したら合成だった 』と
ならないために、販売元が専門的な知識に基づいた
「正しい情報の開示をしているか」が、
とても重要になってくると思います。
私が情報開示の必要性を強く感じているのは、
お客様の利益・不利益に直接関わることだからです。
現代は誰にでも簡単に情報が得られる時代ですが、
真に有益な情報であるかは、精査しなければなりません。
私が伝えたいのは、
現場からの一次資料とも言えるものだと自負しています。
資産保全の観点からだけではなく、
装飾品としてもダイヤモンドの価値を正確にお伝えすることが
ジュエラーとしての私の使命であるからこそ、
あえて合成ダイヤモンドについて言及しようと思っています。
第２回は、「 合成ダイヤモンド 」について
詳しくレポートしていきます。
株式会社ハマダ宝石時計店
ジュエリーショップ・VANillA（ヴァニラ）
代表取締役社長 浜田 佳久
1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業70周年を迎える宝石専門店の代表。約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利きをしてきた経験と審美眼を持つ。
【 メディア情報 】
? 今回のコラムは、2019年2月1日に発行された
備後圏・岡山圏の情報誌
「 経済リポート・1652号 」に掲載されました。
? RCCテレビ「 イマなまっ！」にて、
ヴァニラが出演・紹介されました♪
? Christie’s（クリスティーズ）取引登録店
? Sotheby’s（サザビーズ）取引登録店
? 相続診断士提携店
■ ヴァニラ福山本店
〒 721 – 0973
広島県福山市南蔵王町 2 丁目 10 – 17
営業時間 . 11：00 〜 19：30
定休日 . 火曜日
■ ヴァニラ広島店
〒 730 – 0036
広島県広島市中区袋町 8 – 10
営業時間 . 11：00 〜 19：30
定休日 . 火曜日