【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 -』第3回:合成ダイヤモンドについて
宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」
【 第3回 】
合成ダイヤモンドについて
皆さまこんにちは。
福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長
浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。
私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、
幼いころから美しいものや美術品、
そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。
宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで
これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、
ものの価値や見る目を養って参りました。
今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、
大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、
正しい知識と情報を発信することが、
皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や
選び方につながると考えるからです。
大量に製造されている「 合成ダイヤモンド 」
今回はさらに合成ダイヤモンドについてお話します。
合成ダイヤモンドの製造方法は、
シンガポールを中心としたCVD( 科学気相蒸着 )法と、
中国を中心としたHPHT( 高温高圧 )法の2種類があります。
それぞれ特徴がありますが、技術の進歩により、素晴らしい
高品質ダイヤモンドや10ctクラスのダイヤモンドの製造も可能で、
2~10日間でかなりの大きさのダイヤモンドが
大量に製造されています。
合成ダイヤモンドは自然界から採掘する天然ダイヤモンドと違い、
機械にデータを入力すれば自動的に生産され、その製造量も
日々増加しています。
もちろん工業用に使用する生産も大きな要素ですが、
これらの合成ダイヤモンドがどのように消費に組み込まれるのか、
今の日本の宝石業過時でも予測がついていないのが現状です。
合成ダイヤモンド = キュービックジルコニア?
業界では「 合成ダイヤモンド 」もしくは
「 シンセティックダイヤモンド 」と呼称統一を呼びかけていますが、
ネット通販で「 合成ダイヤモンド 」と言いながら
キュービックジルコニアと想像のつく価格で販売されている
内容がSNSにあがるなど、様々なことが起こっています。
これはほんの一例ですが、はたして合成ダイヤモンドは
正しく認識されて我々や消費者の中に入ってくるのか?
宝石業界はどう対応していくのか?
私自身にも突き付けられている問題です。
だからこそ私はこれまで以上にダイヤモンドの情報開示の
必要性を強く感じ、消費者の方に正しく伝えるためにも
日々勉強しなければと思っております。
次は、「 合成ダイヤモンドと天然ダイヤモンドの違い 」
についてお話します。
株式会社ハマダ宝石時計店
ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)
代表取締役社長 浜田 佳久
1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業70周年を迎える宝石専門店の代表。約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利きをしてきた経験と審美眼を持つ。
【 メディア情報 】
? 今回のコラムは、2019年2月1日に発行された
備後圏・岡山圏の情報誌
「 経済リポート・1652号 」に掲載されました。
? RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、
ヴァニラが出演・紹介されました♪
? Christie’s(クリスティーズ)取引登録店
? Sotheby’s(サザビーズ)取引登録店
? 相続診断士提携店
■ ヴァニラ福山本店
〒 721 – 0973
広島県福山市南蔵王町 2 丁目 10 – 17
営業時間 . 11:00 〜 19:30
定休日 . 火曜日
■ ヴァニラ広島店
〒 730 – 0036
広島県広島市中区袋町 8 – 10
営業時間 . 11:00 〜 19:30
定休日 . 火曜日