VANillA MAGAZINE

【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 -』第8回:業界人にとっての合成ダイヤ 前編

2021.04.13 #社長のBLOG

宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」

【 第8回 】

業界人にとっての合成ダイヤ 前編

皆さまこんにちは。

 

福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長

浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。

 

私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、

幼いころから美しいものや美術品、

そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。

 

宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで

これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、

ものの価値や見る目を養って参りました。

 

今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、

大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、

正しい知識と情報を発信することが、

皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や

選び方につながると考えるからです。

 


宝石業界が見る、合成ダイヤモンド

 

 

 

前回は合成ダイヤの生産状況の一端をお伝えしましたが、

今回はこの合成ダイヤを我々宝石業界はどのように見ているか

について、業界人それぞれの見方があるのは当然ですが、

私自身多くの業界人と接する中で感じ取ってきた内容をお伝えします。

 


宝石業界の80%は「厄介な品」、20%は「肯定派」

 

80%ぐらいの業界人は「厄介な品」が出てきたものだという迷惑な組。

残りの20%は新しい感覚での販売ができ、ファッションアイテムに

もってこいだと思う肯定派に分かれると感じています。

 

この80対20の考え方の違いは何でしょうか?多くは、

「ダイヤモンドは天然のもの」。

これが当然のことであり、宝石業界人としてダイヤにしろ、ルビー、

サファイヤなどの色石にしろ、合成石を販売することなど考えられない

という考え方が80%の意見です。

(残念ながら事実として戦後から15年間ぐらいは宝石業界も未成熟であり、

また鑑定・鑑別技術の啓蒙活動もなされてはいなかったため、

合成石・類似品も多数販売されていました。またそれが許された時代でも

ありました。)

 

最近、業界ウォッチャーが比較的若い女性層にアンケート調査を

したところ、自分で買うなら安価な合成ダイヤも選択肢に入れるが、

プレゼントやブライダルリングとしてもらうなら

絶対に天然でなければ嫌だとの意見が多数であったそうです。

次回は業界人80%の本音について続きを述べたいと思います。

 

 

株式会社ハマダ宝石時計店

ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)

代表取締役社長 浜田 佳久

 

1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業72周年を迎える宝石専門店の代表。

約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き

をしてきた経験と審美眼を持つ。

 


【 メディア情報 】

 

? 今回のコラムは、2019年8月1日に発行された

    広島圏の情報誌

 「 経済リポート・3165号 」に掲載されました。

 

RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、

   ヴァニラが出演・紹介されました♪

 


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