VANillA MAGAZINE

【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第9回:業界人にとっての合成ダイヤ 後編

2021.09.15 #社長のBLOG

宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」

【 第9回 】

業界人にとっての合成ダイヤ 後編


 

皆さまこんにちは。

 

福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長

浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。

 

私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、

幼いころから美しいものや美術品、

そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。

 

宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで

これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、

ものの価値や見る目を養って参りました。

 

今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、

大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、

正しい知識と情報を発信することが、

皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や

選び方につながると考えるからです。

 


まだまだ予測のつかない「合成ダイヤ」

 

今回は前回の続きで、我々宝飾業界人が

合成ダイヤをどのように捉えているかの

後編です。

 

業界人80%の本音は一般消費者の

消費動向をじっくり見守っているというのが

本音と思われます。

はたして合成ダイヤは受け入れられるのか否か、

はたまた条件付きでなら

受け入れられるのか、

もしくは諸手を挙げて歓迎されるのか、

今のところ予測がつかないのです。

 

天然ダイヤ固執派の業界人も

消費者が合成ダイヤを受け入れ、

市場で売れ始めると、

販売しないわけにはいきません。

すべてマーケット次第ということになります。

 

一般消費者が認識していない合成ダイヤの資産性

 

ただ、ここからが重要ですが、

合成ダイヤは技術の向上によって

際限なく生産され続けるであろう品であり、

自然界からのストーリー性はなく、

資産性(換金性)はまったくゼロだということ。

 

そして販売価格差は合成は天然ダイヤの

約40%の安さであること。

 

これらの情報は、まだ一般消費者の方々には

はっきり認識されていないように感じますので、

ここで開示しなければならないと思っております。

 

私がこのコラムを書き始めた動機も、

業界人しか知らない情報を

「良きも悪しきも」消費者の皆さまに開示し、

ダイヤモンド購入の判断基準の

一助にしていただきたいと思ったからです。

 

私の見解はもう少し先にさせていただき、

次回は価格差や換金性の話に

踏み込んでいきたいと思います。

 


株式会社ハマダ宝石時計店

ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)

代表取締役社長 浜田 佳久

 

ヴァニラ代表取締役社長

1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業72周年を迎える宝石専門店の代表。

約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き

をしてきた経験と審美眼を持つ。

 


【 メディア情報 】

 

◆ 今回のコラムは、2019年10月1日に発行された

広島圏の情報誌

 「 経済リポート・1676号 」に掲載されました。

 

◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、

ヴァニラが出演・紹介されました♪

 


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営業時間 .   11:00  〜  19:30

定休日 . 火曜日