【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第10回:合成ダイヤの日米価格差
宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」
【 第10回 】
合成ダイヤの日米価格差
皆さまこんにちは。
福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長
浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。
私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、
幼いころから美しいものや美術品、
そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。
宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで
これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、
ものの価値や見る目を養って参りました。
今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、
大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、
正しい知識と情報を発信することが、
皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や
選び方につながると考えるからです。
デビアスの合成ダイヤ「ライトボックス」
この回から価格差や換金性の話にはいっていきます。
まず今回は価格差についてお話ししたいと思います。
昨夏、ダイヤモンドビジネスの中核であり続けている
あの「デビアス」社が、
2018年9月より自社生産の合成ダイヤモンドを
「ライトボックス」の名で
アメリカ市場で販売を始めることを発表し、
その平均的な価格も公表しました。
米国内では合成ダイヤは既に販売されていましたが、
その価格指標は曖昧でした。
デビアスの発表に、日本の宝飾業界も
「ついに来るものが来た」という感じであったと
思われます。
天然ダイヤの最大の鉱山会社であり、マーケット維持に
心血を注いできたデビアスですが、
一言で言えばデビアスにとって
「本意ではないものは本意ではないもので制す」
ではなかろうかと私は思っております。
日米における合成ダイヤの価格差
さて米国での合成ダイヤの販売価格ですが
1ctの中高グレードを800ドル+枠代等と発表しました。
製品になると11万〜15万円と
いうところでしょうか。
日本国内での同等クラスの天然ダイヤの相場は
80〜90万円。
米国内では800ドルで販売されている
合成ダイヤのライトボックスですが、
日本国内で販売されている合成ダイヤは
1ctの製品が30〜40万円。
以前合成ダイヤは天然の40%程度と書きましたが、
ほぼ的を得ていました。
日本は、合成ダイヤの輸入国であり、
米国内よりもはるかに
合成ダイヤが高いのが現状です。
株式会社ハマダ宝石時計店
ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)
代表取締役社長 浜田 佳久
1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業72周年を迎える宝石専門店の代表。
約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き
をしてきた経験と審美眼を持つ。
【 メディア情報 】
◆ 今回のコラムは、2019年11月1日に発行された
広島圏の情報誌
「 経済リポート・1679号 」に掲載されました。
◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、
ヴァニラが出演・紹介されました♪
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