【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第11回：合成ダイヤに換金性はあるのか
宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」
【 第１１回 】
合成ダイヤに換金性はあるのか
皆さまこんにちは。
福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長
浜田 佳久（はまだ よしひさ）です。
私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、
幼いころから美しいものや美術品、
そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。
宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで
これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、
ものの価値や見る目を養って参りました。
今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、
大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、
正しい知識と情報を発信することが、
皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や
選び方につながると考えるからです。
現状の合成ダイヤの換金性は「ゼロ」
今回は合成ダイヤの
換金性について
述べたいと思います。
今年6月5日RCCテレビの番組
「イマなまっ！」でも
お伝えしましたように、
合成ダイヤは現状では
換金性はゼロ、これが結論です。
その理由として、
市場ではまだまだ認知もされておらず
購買も微少であることや、
日々大量生産され続ける
工業製品であるということが
挙げられます。
加えて天然ダイヤのように、
何億年もかけて
地球地下で結晶した原石が
人間の手に委ねられるという神秘性、
偶然性などのストーリーもないなど、
他にも多くの理由があります。
したがって現在は
多種の買取業者、宝石店、
質店においても
合成ダイヤと判別された時点で
価値をつける業者はいません。
ただし今後、この合成ダイヤに
ストーリー性を付加するなどして、
換金性が出てくることも
あり得ないとは言えず、
そこはマーケット（市場）次第です。
一言言えるのは、
仮に合成ダイヤに換金性が
付くことになっても、
同程度の天然ダイヤの価値を
超えることはあり得ない
ということです。
「天然ダイヤ」と「合成ダイヤ」を認識して購入することが重要
私自身は換金性のみのことから
合成ダイヤが
全て「悪」であると思っているわけではなく、
ご自身で購入されるとき、
これは天然ダイヤ、
これは合成ダイヤとしっかり認識して
購入されるのであれば
問題はないと思っています。
私が切に望むのは、
天然ダイヤだと思って
購入したものが、
結果として合成ダイヤだった
という失敗がなくなることなのです。
株式会社ハマダ宝石時計店
ジュエリーショップ・VANillA（ヴァニラ）
代表取締役社長 浜田 佳久
1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業72周年を迎える宝石専門店の代表。
約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き
をしてきた経験と審美眼を持つ。
【 メディア情報 】
◆ 今回のコラムは、2019年11月1日に発行された
広島圏の情報誌
「 経済リポート・1679号 」に掲載されました。
◆ RCCテレビ「 イマなまっ！」にて、
ヴァニラが出演・紹介されました♪
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■ Sotheby’s（サザビーズ）取引登録店
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営業時間 . 11：00 〜 19：30
定休日 . 火曜日
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営業時間 . 11：00 〜 19：30
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