VANillA MAGAZINE

【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第18回:販売サイドの視点と買取サイドの視点ー①

2022.02.15 #社長のBLOG

宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」

【 第18回 】

販売サイドの視点と買取サイドの視点ー①


 

皆さまこんにちは。

 

福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長

浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。

 

私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、

幼いころから美しいものや美術品、

そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。

 

宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで

これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、

ものの価値や見る目を養って参りました。

 

今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、

大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、

正しい知識と情報を発信することが、

皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や

選び方につながると考えるからです。

 


 

さて今回と次回の本稿では、

「交換価格」をプロがどのように

査定するかについて、

皆さんに情報開示したいと思います。

 

ここでお伝えする内容は

本来、同業者は

開示してほしくないだろうと思う

「核心部」になりますが、

あえて開示いたします。

 

宝飾販売業にとって商品の

「仕入れ」を起こす場合も、

またお客様にはんばいさせていただくときも、

基本的にその品の

「長所」はどこか、どこに仕入する

価値があるのか、販売において

セールスポイントはなんであるかと、

その品の長所を必死に

見定めようとします。

この見方が販売サイドの視点です。

しかし買取サイドは真逆です。

つまりこの品の欠点は

どこにあるのだろうと、マイナス点ばかりを

探すことになります。

まさにこの差が

買ったときと売ったときの

価格の差となります。

 

買取の場合のほうが、品に対しては

徹底的にその品の

全体像のマイナスポイントを見つけ出し、

少しでも安く買い取りをしようと

必死なわけです。

 

販売サイドは欠点と長所の

バランスを見比べて、

長所のほうが上だと判断すれば、

その長所を自信を持って

お客様に説明し、販売しようと

努力するわけです。

例えて言うなら販売サイドは

「疑わしきは罰せず」という

性善説を取り、買取サイドは

「疑わしきは罰する」という

性悪説を取る、といった感覚です。

次回は、販売サイドと買取サイドの

考え方の具体例を

ご紹介したいと思います。

 


株式会社ハマダ宝石時計店

ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)

代表取締役社長 浜田 佳久

 

広島県広島広島市福山福山市のVANillAヴァニラの代表取締役社長

 

1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業72周年を迎える宝石専門店の代表。

約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き

をしてきた経験と審美眼を持つ。

 


【 メディア情報 】

 

◆ 今回のコラムは、2020年7月1日に発行された

広島圏の情報誌

 「 経済リポート・1703号 」に掲載されました。

 

◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、

ヴァニラが出演・紹介されました♪

 


■ Christie’s(クリスティーズ)取引登録店

■ Sotheby’s(サザビーズ)取引登録店

■ 相続診断士提携店

 

■ ヴァニラ福山本店

〒 721 – 0973

広島県福山市南蔵王町 2 丁目 10 – 17

営業時間 .   11:00  〜  19:30

定休日 . 火曜日

 

■ ヴァニラ広島店

〒 730 – 0036

広島県広島市中区袋町 8 – 10

営業時間 .   11:00  〜  19:30

定休日 . 火曜日