VANillA MAGAZINE

【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第19回:販売サイドの視点と買取サイドの視点ー②

2022.03.02 #社長のBLOG

宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」

【 第19回 】

販売サイドの視点と買取サイドの視点ー②


皆さまこんにちは。

 

福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長

浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。

 

私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、

幼いころから美しいものや美術品、

そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。

 

宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで

これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、

ものの価値や見る目を養って参りました。

 

今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、

大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、

正しい知識と情報を発信することが、

皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や

選び方につながると考えるからです。

 


 

一例として、

Aのサファイアリングがあったとします。

 

販売サイドの見方は、

このAのリングは

内包物(俗に言うキズ)が

あるのだけど、

ずばらしいロイヤルブルー色であるから、

このキズはさほど問題にせず、

このすばらしい色こそが

セールスポイントだと考え、お客様に

「少しキズはあるのですが、それを上回るほどの

ロイヤルブルー色のサファイヤの石はめったにないので

お求めになってはいかがでしょうか」

となります。

欠点より長所のほうが上と判断したわけですが、

これは決して間違った判断ではありません。

 

買い取りサイドはこの

Aのサファイアリングに対する見方が

まったく逆になります。

「このサファイアのロイヤルブルー色はすばらしいが、

内包物(キズ)は大きなマイナスポイントで、

さらにこのキズも石の端ならまだしも、

中心部にあることでさらにマイナスだな」と

欠点ばかり探り始めるのです。

これは少しでもやすく買い取ろうと

欠点を見つけることに

躍起になっているからです。

品物の吟味にあたり、販売サイドは性善説、

買取サイドは性悪説と呼ぶゆえんです。

 

サファイアリングの「何が良くて何が悪いのか」は、

立場によって見解が分かれ、

各々の立場においてのプロが主張する見解は、

さながら性善説VS性悪説の戦いです。

この戦いによる「差」が

販売時と買取時の「差額」となって現れます。

 

次回は「本来の交換価値とは」

についてお話しいたします。


株式会社ハマダ宝石時計店

ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)

代表取締役社長 浜田 佳久

 

広島県広島広島市福山福山市のVANillAヴァニラの代表取締役社長

 

1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業72周年を迎える宝石専門店の代表。

約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き

をしてきた経験と審美眼を持つ。

 


【 メディア情報 】

 

◆ 今回のコラムは、2020年8月1日に発行された

広島圏の情報誌

 「 経済リポート・1706号 」に掲載されました。

 

◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、

ヴァニラが出演・紹介されました♪

 


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