VANillA MAGAZINE

【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第23回:欧米に根付く交換文化

2022.06.01 #社長のBLOG

宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」

【 第23回 】

欧米に根付く交換文化


皆さまこんにちは。

 

福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長

浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。

 

私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、

幼いころから美しいものや美術品、

そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。

 

宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで

これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、

ものの価値や見る目を養って参りました。

 

今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、

大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、

正しい知識と情報を発信することが、

皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や

選び方につながると考えるからです。


前回は「交換価値」のある品物

であればあるほど、何人もの手を

渡り歩き、その時代背景ごとに

需要と供給のバランスの中で

価格が決まっていくことを

お伝えしました。

 

欧米の文化では、この理が

一般庶民にいたるまで完璧に

浸透しているといえます。

 

ゆえにオークションというワードが

身についており、サザビーズやクリスティーズ

などの有名オークション会社が

存在しているのです

(私どもヴァニラは、この2社との

取引口座を有している数少ない

宝飾店でもあります)。

この感覚が身についているからこそ

欧米、とくにヨーロッパ系の人々は

宝飾品に限らず「物」を大事にし、

次の代へと伝承することを

常に考えています。

 

この感覚・感性が、価値のある物を

すばらしい物として大切にするという

文化につながっています。

 

前回、第一次大戦後の王侯貴族が

宝飾品の売却によって

自らの生活の糧にした話をしました。

 

少し大きな話になりますが、

ユダヤの民は国を持たない民として、

いかに生き延びるかを

検討した結果、たどり着いた答えが

ダイヤモンドの交換でした。

 

極限の選択の中、

ダイヤモンドを「交換価値」の究極の品と

考えて自身の生活の糧の安心安全の

礎としたことは周知の事実です。

 

話を戻しますが、大切にしてきた品を、

お金にしろ物品にしろ

「交換する」という習慣が根付いているため、

交換文化をポジティブにとらえていて、

その品に対しての最大の評価をした人に

譲るという考えが常識となっているのです。

 

さてこの考えを日本人であるみなさまは、

どのようにお考えでしょうか?


株式会社ハマダ宝石時計店

ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)

代表取締役社長 浜田 佳久

 

広島県広島広島市福山福山市のVANillAヴァニラの代表取締役社長

 

1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業72周年を迎える宝石専門店の代表。

約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き

をしてきた経験と審美眼を持つ。

 


【 メディア情報 】

 

◆ 今回のコラムは、2020年12月1日に発行された

広島圏の情報誌

 「 経済リポート・1718号 」に掲載されました。

 

◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、

ヴァニラが出演・紹介されました♪

 


■ Christie’s(クリスティーズ)取引登録店

■ Sotheby’s(サザビーズ)取引登録店

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〒 721 – 0973

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定休日 . 火曜日

 

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〒 730 – 0036

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営業時間 .   11:00  〜  19:30

定休日 . 火曜日