VANillA MAGAZINE

【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第27回:古い基準のダイヤモンドー①

2022.06.29 #社長のBLOG

宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」

【 第27回 】

古い基準のダイヤモンドー①


皆さまこんにちは。

 

福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長

浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。

 

私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、

幼いころから美しいものや美術品、

そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。

 

宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで

これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、

ものの価値や見る目を養って参りました。

 

今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、

大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、

正しい知識と情報を発信することが、

皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や

選び方につながると考えるからです。


前回の稿でお伝えしたことですが、

我々ジュエラーは

「ただ単にお金に交換するだけの

いわゆる買取業者であってはならない」

と考えています。

 

私どもの店『ヴァニラ』で

昨今ご相談を受けることが

増えている事例を紹介します。

 

25年前から40年前くらいの間に

お求めになられたと思われる

2〜3ctの大粒ダイヤを見てくれないか、

そしてヴァニラなら

どんな提案をしてくれるのか?

との相談を受けることが多くなりました。

 

お品をよく見てみますと、

インクルージョン(内包物)は少ないものの、

カラー(色目)が甘い点と

プロポーション(カット・形)

がよくないことが多いのです。

 

この2点が現在流通するダイヤモンドの

品質感と決定的に違うところです。

 

ダイヤモンドの品質基準として

広く使われている4Cという言葉を

お聞きになったことがあるかと思います。

カラー(色)、クラリティー(透明度)、

カラット(重さ)、カット(形)

の頭文字を取って4Cと略したもので、

鑑定書などにも記載される

世界的な品質基準です。

 

2ctや3ctのダイヤは、

通常ではなかなかお買い求め

いただくことができない

高価な品です。

にもかかわらず、現在還流マーケット

を席巻している中国人バイヤーたちでも、

このカラーとカットに問題のある

大粒のダイヤを買おうとはしません。

 

中国人のマーケット感に

大きく左右されている近年の

還流マーケットにおいて、

彼らが買いたがらない商品を

流通させるのは非常に難しいのです。


株式会社ハマダ宝石時計店

ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)

代表取締役社長 浜田 佳久

 

広島県広島広島市福山福山市のVANillAヴァニラの代表取締役社長

 

1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業72周年を迎える宝石専門店の代表。

約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き

をしてきた経験と審美眼を持つ。

 


【 メディア情報 】

 

◆ 今回のコラムは、2021年4月1日に発行された

広島圏の情報誌

 「 経済リポート・1730号 」に掲載されました。

 

◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、

ヴァニラが出演・紹介されました♪

 


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営業時間 .   11:00  〜  19:30

定休日 . 火曜日