VANillA MAGAZINE

【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第30回:ダイヤモンドの蛍光性についてー②

2022.07.20 #社長のBLOG

宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」

【 第30回 】

ダイヤモンドの蛍光性についてー②


皆さまこんにちは。

 

福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長

浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。

 

私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、

幼いころから美しいものや美術品、

そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。

 

宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで

これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、

ものの価値や見る目を養って参りました。

 

今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、

大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、

正しい知識と情報を発信することが、

皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や

選び方につながると考えるからです。


前回「蛍光性」の有無によって

中国人バイヤーが激しく反応する

ということをお話ししました。

 

今回から投資的ダイヤモンドにおける

蛍光性とは何か?について

説明していきたいと思います。

 

ダイヤモンドは、地球の地下200〜300kmで、

3億年とも7億年ともいわれる歳月をかけて

形成され、マグマの活動によって

地表近くまで運ばれます。

ほとんどのダイヤモンドは

形成される過程で「窒素」を含んで成長し、

宝飾品となって我々の手元にやってきます。

 

この窒素をどのくらいまで含むのかで

蛍光性の強弱が決まります。

窒素を含まないダイヤモンドが

産出されることもありますが、

非常にレアなケースです。

 

窒素含有率の有無は

UVライトを当てることで簡単に

判定でき、無反応、薄いブルー、

鮮やかなブルーと反応色を発します。

 

一般に、窒素が含まれないほど評価査定が高く、

①含まれない

②ほんの少し含む

③含む

④強く含む、の順位となります(この表記方法などは

また回を改めて詳説したいと思います)。

我々宝飾業界のプロはほぼ全て理解している

基本的な事柄ですが、一般消費者には

あまりなじみのない評価基準と思われます。

 

蛍光性について今後いかに消費者に

説明していくべきなのか、日本の

宝飾業界は明確な指針を持って

いないように思われます。

 

私自身は、そろそろこの情報の開示

についてのマニュアルを作る時期が

きているのではないかと感じています。


株式会社ハマダ宝石時計店

ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)

代表取締役社長 浜田 佳久

 

広島県広島広島市福山福山市のVANillAヴァニラの代表取締役社長

 

1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業72周年を迎える宝石専門店の代表。

約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き

をしてきた経験と審美眼を持つ。

 


【 メディア情報 】

 

◆ 今回のコラムは、2021年7月1日に発行された

広島圏の情報誌

 「 経済リポート・1739号 」に掲載されました。

 

◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、

ヴァニラが出演・紹介されました♪

 


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