VANillA MAGAZINE

【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第32回:ダイヤモンドの蛍光性についてー④

2022.08.03 #社長のBLOG

宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」

【 第32回 】

ダイヤモンドの蛍光性についてー④


皆さまこんにちは。

 

福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長

浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。

 

私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、

幼いころから美しいものや美術品、

そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。

 

宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで

これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、

ものの価値や見る目を養って参りました。

 

今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、

大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、

正しい知識と情報を発信することが、

皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や

選び方につながると考えるからです。


宝飾業界はこれまでダイヤモンドの

販売時に蛍光性についての説明は

してきませんでした。

 

購入したダイヤをお客様が

売却する時代が来るとは

想像もしていなかったからです。

 

説明責任があるという

意識がなかったのは当時の常識が

「宝飾品をリサイクルするとは考えられない」

であったという時代背景にありますが、

現代においては宝飾品を売却するのは

ごく普通のこととなりました。

 

現在の買取り現場で宝飾業界人が

直面していおるのは、

お客様にとって寝耳に水のような、

蛍光性によって買取価格が左右される

事実をどう伝えるかの問題です。

 

業界人にとって「一丁目一番地」

のような当たり前の事実を

お客様はご存知ありません。

購入時には教えてもらえなかった

注意事項を売却時に指摘され、

最悪の場合価格が下がることあるのです。

 

ダイヤの聖地、ベルギーのアントワープにある

ダイヤモンド研究機関などでも、

軽度の蛍光性はダイヤモンドの価値を

下げるものではないとの見解を

発表していますが、それはあくまで

販売時における販売サイドの見方で、

買い取り時にはしっかり価格に

反映されるのが現実です。

 

このコラムをお読みいただいている

読者の皆様の中にも鑑定書付きの

高額なダイヤを所有されている方が

いらっしゃることと思いますが、

鑑定書に蛍光性がどのように

記載されているか確認することを

お勧めします。

 

鑑定書の見方は前々回の

第30回のコラムで掲載しています。


株式会社ハマダ宝石時計店

ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)

代表取締役社長 浜田 佳久

 

広島県広島広島市福山福山市のVANillAヴァニラの代表取締役社長

 

1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業72周年を迎える宝石専門店の代表。

約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き

をしてきた経験と審美眼を持つ。

 


【 メディア情報 】

 

◆ 今回のコラムは、2021年9月1日に発行された

広島圏の情報誌

 「 経済リポート・1745号 」に掲載されました。

 

◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、

ヴァニラが出演・紹介されました♪

 


■ Christie’s(クリスティーズ)取引登録店

■ Sotheby’s(サザビーズ)取引登録店

■ 相続診断士提携店

 

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〒 721 – 0973

広島県福山市南蔵王町 2 丁目 10 – 17

営業時間 .   11:00  〜  19:30

定休日 . 火曜日

 

■ ヴァニラ広島店

〒 730 – 0036

広島県広島市中区袋町 8 – 10

営業時間 .   11:00  〜  19:30

定休日 . 火曜日