VANillA MAGAZINE

【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第31回:ダイヤモンドの蛍光性についてー③

2022.07.27 #社長のBLOG

宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」

【 第31回 】

ダイヤモンドの蛍光性についてー③


皆さまこんにちは。

 

福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長

浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。

 

私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、

幼いころから美しいものや美術品、

そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。

 

宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで

これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、

ものの価値や見る目を養って参りました。

 

今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、

大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、

正しい知識と情報を発信することが、

皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や

選び方につながると考えるからです。


蛍光性はダイヤモンドに含まれる

窒素の度合いによって測られ、

UVライトで照らせば簡単に

判明することは前回お伝えしました。

 

ダイヤモンドの品質は、

GIA(米国宝石学会)による4Cで

評価されることは広く知られています。

 

GIAをはじめとする各鑑定機関の

鑑定書には、4Cやサイズ表記のほかに

蛍光性(Fluorescence)という項目があり、

ダイヤモンドのランクとは無関係ながら

特定の条件下ではマイナス評価が

下される場合があります。

 

これまで日本の宝飾業界では

蛍光性について全く触れられず、

ダイヤモンドの価値に及ぼす

要因はゼロであるかのように

扱われてきましたが、

ダイヤモンドの買い取りが

一般化してくると、その影響について

消費者への説明義務が生じてくると

私は考えます。

 

宝石店が販売だけをしていた時代には

蛍光性の説明は必ず必要ありませんでしたが、

買い取る場合は蛍光性の度合いによって

価格が左右されることがあるため、

これからは販売時に消費者に対して

説明しておく必要があるのです。

 

現時点では蛍光性の説明責任

について認識していない宝飾店は

多数を占めると思われます。

 

しかし買い取る側にしてみれば

支払い価格を下げるため、欠点を

できるだけ見つけ出そうとするわけですから、

簡単に判明する蛍光性は真っ先に

チェックされる要因となるでしょう。

 

次回は蛍光性の段階と価格への

影響についてお伝えします。


株式会社ハマダ宝石時計店

ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)

代表取締役社長 浜田 佳久

 

広島県広島広島市福山福山市のVANillAヴァニラの代表取締役社長

 

1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業72周年を迎える宝石専門店の代表。

約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き

をしてきた経験と審美眼を持つ。

 


【 メディア情報 】

 

◆ 今回のコラムは、2021年8月1日に発行された

広島圏の情報誌

 「 経済リポート・1742号 」に掲載されました。

 

◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、

ヴァニラが出演・紹介されました♪

 


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