【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第47回：藤田嗣治とダイヤモンドー⑫
宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」
【 第47回 】
藤田嗣治とダイヤモンドー⑫
皆さまこんにちは。
福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長
浜田 佳久（はまだ よしひさ）です。
私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、
幼いころから美しいものや美術品、
そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。
宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで
これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、
ものの価値や見る目を養って参りました。
今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、
大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、
正しい知識と情報を発信することが、
皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や
選び方につながると考えるからです。
長きにわたり、
藤田画伯のダイヤモンドの奇策について
話をしてまいりました。
画伯がダイヤモンドを
絵の具のチューブの中に押し込み
日本を旅立ち、
米国ならびにフランスに入国を果たし、
そのフランスで5年から10年間の生活の
糧ともいわれるダイヤを
持ち出した顛末です。
現在におけるレオナール藤田の
知名度を支え抜いたのが、
私たちの商材の主たる品・ダイヤモンド
であったことに感銘を受け、
使用価値だけでなく、
将来の生活の糧となる、
いわゆる交換価値としての
ダイヤモンドを再発見させてくれた
と思い至りました。
そしてダイヤモンドの価値を
「藤田画伯」
「ウクライナの難民のキャリーバックの中には？」
というワードとともにお伝えしてきました。
折しも私が原稿を起稿している11月15日現在。
円/ドル為替は140円前後となっています。
一時150円近くを推移していたのが
ここ数日で急変動していますが、
今年の初めは115円前後でしたので
約20%の円安状況が続いています。
みなさんも想像がつくかと思いますが、
ダイヤは基本的に輸入品です。
つまり100%この為替が
輸入コストを押し上げます。
すべてのダイヤが20%
アップしているとは言いませんが、
15%前後のコストを
引き上げているのは事実です。
まずこの状況をしっかりお伝えいたします。
私たちヴァニラの店頭にも
この円安という事実に、
将来を不安に思われ、
自資金の一部をヘッジのために
一番価格の明確にわかる
最上級ダイヤモンドをご購入される方々が、
この6月ぐらいから顕著に増えてきております。
中には私のこのコラムを読んで、
ヘッジ対策にとダイヤモンドを
選ばれた方も少なからずおられます。
2023年の本稿は、
115円/140円・20%円安が
宝飾品にどのような影響を与えるのか？
円安に対抗するには？
というテーマから入っていきたいと思います。
株式会社ハマダ宝石時計店
ジュエリーショップ・VANillA（ヴァニラ）
代表取締役社長 浜田 佳久
1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業73周年を迎える宝石専門店の代表。
約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き
をしてきた経験と審美眼を持つ。
【 メディア情報 】
◆ 今回のコラムは、2022年12月1日に発行された
広島圏の情報誌
「 経済リポート・1790号 」に掲載されました。
◆ RCCテレビ「 イマなまっ！」にて、
ヴァニラが出演・紹介されました♪
■ Christie’s（クリスティーズ）取引登録店
■ Sotheby’s（サザビーズ）取引登録店
■ 相続診断士提携店
■ ヴァニラ福山本店
〒 721 – 0973
広島県福山市南蔵王町 2 丁目 10 – 17
営業時間 . 11：00 〜 19：30
定休日 . 火曜日
■ ヴァニラ広島店
〒 730 – 0036
広島県広島市中区袋町 8 – 10
営業時間 . 11：00 〜 19：30
定休日 . 火曜日