【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第49回:為替相場とダイヤモンドー②
宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」
【 第49回 】
為替相場とダイヤモンドー②
皆さまこんにちは。
福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長
浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。
私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、
幼いころから美しいものや美術品、
そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。
宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで
これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、
ものの価値や見る目を養って参りました。
今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、
大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、
正しい知識と情報を発信することが、
皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や
選び方につながると考えるからです。
第46回・第47回で2022年に起きた、
円ドル為替115円/151円の円安が
宝飾品市場にどのような影響を
与えるかについて、
当コラムでお話ししますとお伝えしましたが、
この原稿を書いている2023年1月15日現在
日銀の一手により急速な円高に振れ、
127円前後で推進しております。
宝飾品の市場価格は
あくまで昨年来の為替相場の
115円/115円にありますので、
私からは現状からの私視を
お伝えしたいと思っております。
しかしながらここで急遽、
日本産「アコヤ真珠」について先に
お話しさせて頂きます。
この3〜4年、アコヤ真珠は
円ドル・金プラチナ高騰よりも
遥に大きい価格上昇を続けています。
宝飾業界の常識を越える
「凄まじい値上がり」を引き起こしており、
我々業界人の想像を超えて
値上がりをしているのです。
それはなぜか。
2019年の夏前後、
アコヤ真珠繁殖に欠かせない
アコヤ貝の大量死が発生しました。
当然数年後の生産量の激減が予想され、
ショッキングな出来事に私自身も
身構えていたのですが、
2020年にはコロナ状態に入ったため、
表立った話題にはなりませんでした。
しかし大量死はその後も続き、
2021年、2022年と
急激な価格上昇となりました。
さらに昨日の円安や中国での
猛烈な需要増が重なり、
国内での供給逼迫が予想されることから、
急激な価格上昇率となっております。
この状況は2023年も続くと思われ、
いっそう価格上昇となるであろうことを
皆様にお伝えしておきたいと思います。
株式会社ハマダ宝石時計店
ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)
代表取締役社長 浜田 佳久
1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業74周年を迎える宝石専門店の代表。
約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き
をしてきた経験と審美眼を持つ。
【 メディア情報 】
◆ 今回のコラムは、2023年2月1日に発行された
広島圏の情報誌
「 経済リポート・1796号 」に掲載されました。
◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、
ヴァニラが出演・紹介されました♪
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■ Sotheby’s(サザビーズ)取引登録店
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〒 721 – 0973
広島県福山市南蔵王町 2 丁目 10 – 17
営業時間 . 11:00 〜 19:30
定休日 . 火曜日
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広島県広島市中区袋町 8 – 10
営業時間 . 11:00 〜 19:30
定休日 . 火曜日