【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第50回:為替相場とダイヤモンドー③
宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」
【 第50回 】
為替相場とダイヤモンドー③
皆さまこんにちは。
福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長
浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。
私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、
幼いころから美しいものや美術品、
そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。
宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで
これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、
ものの価値や見る目を養って参りました。
今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、
大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、
正しい知識と情報を発信することが、
皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や
選び方につながると考えるからです。
宝飾品の円/ドル為替による
価格上昇について
話すことにしておりますが、
この変動によりさらに
大きく変動しているのが
前回でもお伝えしたように
「真珠、特にアコヤ真珠」なのです。
海の水質変化や、
ウイルス等を起因とする
稚貝の大量死による
将来の生産量の激減予想、
中国の需要の強さ(為替差)にもよるなど、
我々の想像以上の値上がりが続いています。
私どもヴァニラにおいても在庫維持のため、
今年初めの「東京国際宝飾展」において、
仕入れを見定めていましたが、
どうしても買い付けができないのです。
値上がりの現実はしっかりと
頭に入っているのですが、
想像以上の価格になっており、
仕入れを諦めざる得なかった、
というのが事実です。
まだ今の在庫量で
なんとかなると思いつつ、
在庫維持のための仕入れをせねばとの
心の葛藤がありました。
この私の心模様を
リアルに皆様にお伝えしております。
今年も1月から始まった新玉の入札会で、
さらなる大幅の価格上昇が
続いているとの情報が入っており、
私自身、いつ買い付けに出ようか?
と迷いに迷っています。
こんな経験も久しぶり、
というほどの大きな迷いです。
まだ、値上がりしていくことに
間違いはないのですが、
それでも迷っているのは
私の心の内に原因があります。
例えば、20万円の正礼の商品は
今も今後もあるのですが、
値上がりとはその20万円の品の品質が
以前の品質と比べて圧倒的に
品位が落ちるということなのです。
同じ20万円の品でも
以前の10万円以下の品質でしかなく
それをよしとするかどうか、
その整合性に私自身が納得できない
ことによる迷いなのです。
それだけ品質が落ちるのです。
この事案の続きは次回にお伝えします。
株式会社ハマダ宝石時計店
ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)
代表取締役社長 浜田 佳久
1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業74周年を迎える宝石専門店の代表。
約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き
をしてきた経験と審美眼を持つ。
【 メディア情報 】
◆ 今回のコラムは、2023年3月1日に発行された
広島圏の情報誌
「 経済リポート・1799号 」に掲載されました。
◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、
ヴァニラが出演・紹介されました♪
■ Christie’s(クリスティーズ)取引登録店
■ Sotheby’s(サザビーズ)取引登録店
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広島県福山市南蔵王町 2 丁目 10 – 17
営業時間 . 11:00 〜 19:30
定休日 . 火曜日
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営業時間 . 11:00 〜 19:30
定休日 . 火曜日