【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第65回：買われ続ける無国籍通貨
宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」
【 第65回 】
買われ続ける無国籍通貨
皆さまこんにちは。
福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長
浜田 佳久（はまだ よしひさ）です。
私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、
幼いころから美しいものや美術品、
そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。
宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで
これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、
ものの価値や見る目を養って参りました。
今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、
大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、
正しい知識と情報を発信することが、
皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や
選び方につながると考えるからです。
前月号の終わりに「金は嵐の晩に輝く」
との格言をお伝えしましたが、
嵐の晩とは今でいうところの
何に当たるのかというと、
さしずめウクライナとパレスチナの
地政学リスクとなるかと思います。
この問題もそれなりに長期化しており、
現在は急激な嵐の晩、
とまではいえない状況です。
しかし株にも多くの格言があるように、
言い得て妙と思わざるをえません。
今、金相場の状況を見聞きしておりますと、
以前お伝えしたように中国マネー、
つまり中国銀行はもとより、
特に３月から４月の上昇局面において、
市場では「ミステリーバイヤー」との
言葉が飛び交っているそうです。
そのミステリーバイヤーとは、
中国の不動産不況などから
資金の運用先を見失った旺盛な個人資金が
現物金地金買いに走っていることを指し、
これが世界の金価格を押し上げているとも
いわれております。
中国をはじめとする新興国は、
「無国籍通貨」である金を
外貨準備として蓄え、
その中銀の買いを安心して
個人が買うという買いのスパンに
入っているというのです。
ある経済アナリストのコラムによると、
中国の個人の金買いを
「通貨の価値下落を懸念した資産保全の動き」
と分析していると記されています。
では、その通貨安の我が日本の円の資産保全には、
何が有効な手立てとなるのでしょうか？
株式会社ハマダ宝石時計店
ジュエリーショップ・VANillA（ヴァニラ）
代表取締役社長 浜田 佳久
1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業7６周年を迎える宝石専門店の代表。
約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き
をしてきた経験と審美眼を持つ。
【 メディア情報 】
◆ 今回のコラムは、202４年6月1日に発行された
広島圏の情報誌
「 経済リポート・1844号 」に掲載されました。
◆ RCCテレビ「 イマなまっ！」にて、
ヴァニラが出演・紹介されました♪
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