VANillA MAGAZINE

【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第21回:ダイヤモンドの価格推移

2022.05.20 #社長のBLOG

宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」

【 第21回 】

ダイヤモンドの価格推移


皆さまこんにちは。

 

福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長

浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。

 

私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、

幼いころから美しいものや美術品、

そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。

 

宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで

これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、

ものの価値や見る目を養って参りました。

 

今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、

大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、

正しい知識と情報を発信することが、

皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や

選び方につながると考えるからです。


前回「交換価値」は還流マーケットの

状況によって値が決まると

還流システムの一端を

お伝えしました。

 

今回からは、「交換価値」のある

品々とは、どんなものかについて

お伝えしていきます。

 

宝石業界で交換価値のある品とは

ズバリ、ダイヤモンドとルビー、

サファイア、エメラルドの

三大色石です。

 

その中からまずダイヤモンドについて

お話ししましょう。

 

あまたある宝石の中でダイヤモンドほど

価格統制が出来上がっている

宝石はありません。

川上の発掘鉱山会社として

よく知られているデビアス社を

中心に、ロシア、オーストラリアなどの

鉱山会社が、掘り出した原石の

価格決定権を握り、

原石価格が下がらないよう

需要と供給のバランスを

取っています。

 

戦後、大きな体制の変化の中

においても、ドル換算では

ダイヤの価格は

値上がりし続けています。

 

かつて日本国内においては

為替が1ドル360円だったのが

今は106円と、3倍以上

円高になっていますので、

一時的にダイヤ価格は

下がった時期もありますが、

長期的には値上がりの一方です。

 

そして値上がりし続けるのは

3カラット以上の大粒ダイヤです。

 

コロナの影響で一時的に安くなりましたが、

今後は再び上昇すると考えられ、

その流れはますます加速していくと

予想されます。

「3カラット以上の中級品質

以上のダイヤモンド」は

「交換価値の最たる品」

と言えるでしょう。

 

では3カラットのダイヤの価値は

というと、品質(4C)によって

天と地ほどの差を生み出すのが

ダイヤの特質です。

ここではひとまず中級品以上

と思ってください。

 

次回はさらに踏み込んでまいります。


株式会社ハマダ宝石時計店

ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)

代表取締役社長 浜田 佳久

 

広島県広島広島市福山福山市のVANillAヴァニラの代表取締役社長

 

1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業72周年を迎える宝石専門店の代表。

約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き

をしてきた経験と審美眼を持つ。

 


【 メディア情報 】

 

◆ 今回のコラムは、2020年10月1日に発行された

広島圏の情報誌

 「 経済リポート・1712号 」に掲載されました。

 

◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、

ヴァニラが出演・紹介されました♪

 


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営業時間 .   11:00  〜  19:30

定休日 . 火曜日