【社長 Blog】『宝石のプロが伝える大事な話 – ダイヤモンドの情報開示 –』第25回:品物の真価と宝飾業者の販売責任
宝石のプロが伝える大事な話「 ダイヤモンドの情報開示 」
【 第25回 】
品物の真価と宝飾業者の販売責任
皆さまこんにちは。
福山・広島の宝石専門店「ヴァニラ」代表取締役社長
浜田 佳久(はまだ よしひさ)です。
私は、父が営んできた宝石屋に生まれ、
幼いころから美しいものや美術品、
そしておしゃれが好きな学生時代を過ごしました。
宝石の中では特に、ダイヤモンドと真珠が好きで
これまでの約四十年間のバイヤー経験を通して、
ものの価値や見る目を養って参りました。
今回このようなコラムを書かせていただくに至ったのは、
大きな変革期を迎えているダイヤモンド業界の中で、
正しい知識と情報を発信することが、
皆様の間違いのないダイヤモンドの買い方や
選び方につながると考えるからです。
前回、日本人は宝飾品に関しては
とくに、自分の持ち物を売り出すことは
するが他人の持ち物であった
宝飾品を買うことには抵抗がある
というお話をしました。
今の時代、メルカリなどに売り出す
という話もよく聞きますが、
買ったとはあまり聞きません。
私の耳に入ってこないだけかも知れませんし、
年齢層にもよるのでしょうが、
趣味のものや骨董品などは買ったと聞くのですが
宝飾品を買ったと言う話は聞かないのです。
十分に使用してきたので処分してもいい、
といった使用価値オンリーの品の話ではなく、
本当に価値のある所有品を査定に出し、
その価値にふさわしい交換対価を
受け取って手放す。
その品は次の購入者のもとで生かされ、
また十分に活躍してその次の方へ、
と言う好循環は、今どきの価値観にも
合致しています。
こんなことを言うと、
お前の書いていることは夢物語であって、
現実に何人の人がそんな交換価値に
値する貴重な品を持っているのか
現実をしっかり見ろ、
とお叱りを受けるかと思いますが、
私はこの尊い好循環についての
真髄を皆さんにお伝えしたいと思うのです。
高額だから交換価値があるということ
とは違い、その品が醸し出す品位
というものがあるからです。
お手頃の価格の商品の中にも価値以上の品を
感じさせてくれるものはたくさんあると思います。
我々宝飾品を販売するものは、
しっかりと見利きをして、
交換価値に見合う品の価値を
きちんとお客様に説明して
販売しなければなりません。
はたしてそれができているか?
今、宝飾業界全体がこの問題に
どう向き合ってきたかを
問われているのです。
株式会社ハマダ宝石時計店
ジュエリーショップ・VANillA(ヴァニラ)
代表取締役社長 浜田 佳久
1949年生まれ。福山市、広島市に店舗を構え、今年で創業72周年を迎える宝石専門店の代表。
約40年もの間、ダイヤモンド、色石、真珠など、数々の宝石のバイヤーとして多くの目利き
をしてきた経験と審美眼を持つ。
【 メディア情報 】
◆ 今回のコラムは、2021年2月1日に発行された
広島圏の情報誌
「 経済リポート・1724号 」に掲載されました。
◆ RCCテレビ「 イマなまっ!」にて、
ヴァニラが出演・紹介されました♪
■ Christie’s(クリスティーズ)取引登録店
■ Sotheby’s(サザビーズ)取引登録店
■ 相続診断士提携店
■ ヴァニラ福山本店
〒 721 – 0973
広島県福山市南蔵王町 2 丁目 10 – 17
営業時間 . 11:00 〜 19:30
定休日 . 火曜日
■ ヴァニラ広島店
〒 730 – 0036
広島県広島市中区袋町 8 – 10
営業時間 . 11:00 〜 19:30
定休日 . 火曜日